【2026年8月版】AGA治療の選択肢6つを比較|個人輸入していた私が、いま選ぶならこの順番
掲載している価格・分類は2026年8月30日時点で各公式サイト・公的資料から取得したものです。
30代後半のとき、私は薄毛の薬を海外から個人輸入して飲んでいました。フィナステリド系の薬を、月におよそ4,000円。約6か月続けて、抜け毛は明らかに減りました。薬そのものには、はっきり効果がありました。
ただ、いま同じ状況になったら、私は個人輸入を選びません。厚生労働省が「個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません」と明記しているとおり、何かあったときに戻る場所がないからです。当時の私はそれを知らずに飲んでいました。
この記事では、薄毛に対して取れる手段を6つの層に分けて、費用・続けやすさ・やめたらどうなるか・入手方法で並べます。日本皮膚科学会の診療ガイドラインが「強く勧める」としているものと、逆に「行うべきでない」としているものも、そのまま載せます。
- 薄毛に対して取れる手段は6層あり、それぞれ何が違うのか
- 診療ガイドラインが推奨度Aとしている治療は3つだけだということ
- ミノキシジルの内服は推奨度D(行うべきでない)とされていること
- 個人輸入の何が問題なのか(厚生労働省の記載を引用します)
- 費用を抑えたい/すぐ見た目を変えたい/続けられるか不安、それぞれの場合にどこから手をつけるか
進行を止めたいなら、診療ガイドラインが推奨度Aとしている3つから選ぶ
フィナステリド内服・デュタステリド内服・ミノキシジル外用の3つです。このうちミノキシジル外用は第1類医薬品として市販されており、診察を受けなくても始められます(60mL・30日分で4,980円〜)。内服の2つは医療用医薬品なので処方が必要です。
個人輸入は選ばないでください。健康被害が起きても救済制度の対象外になります(厚生労働省)。私はそれを知らずに6か月飲んでいました。
効果や必要期間には個人差があり、結果を保証するものではありません。分類・価格は2026年8月30日時点。
この記事では順位を付けていません。6つの層は目的が違い(進行を止める/今の見た目を変える/頭皮環境を整える)、優劣ではなく自分の状況で選ぶものだからです。
薄毛に対して取れる手段は6層ある

比較記事の多くはクリニックだけを並べます。ただ実際には、医療機関に行かなくても取れる手段があり、逆に医療機関でしか手に入らないものもあります。まず全体像を出します。
| 層 | 具体例 | 入手方法 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|
| 1. 内服薬 (医療用) | フィナステリド/デュタステリド | 医師の処方が必要(対面・オンライン診療) | 月額。クリニックにより幅がある |
| 2. 外用薬 (市販) | ミノキシジル5%外用(第1類医薬品) | 薬局・通販で買える(薬剤師の情報提供が必要) | 60mL・30日分で4,980円〜 |
| 3. 育毛剤 | 医薬部外品の育毛剤 | 通販・店頭 | 2か月分で3,000円台〜 |
| 4. スカルプ シャンプー | 薬用スカルプシャンプー | 通販・店頭 | 1本2,000円前後〜 |
| 5. 増毛・ ウィッグ | アデランス ほか | 来店・カウンセリング | サービスにより大きく異なる |
| 6. 自毛植毛 | 各クリニック | 医療機関 | 数十万〜。一度きりの費用 |
1と6は医療機関でしか受けられません。2〜5は自分で選んで買えます。ここを分けずに「AGA治療」とひとくくりにすると、選べるはずの手段が見えなくなります。
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診療ガイドラインが「強く勧める」のは3つだけ

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」は、治療法を推奨度で分類しています。広告ではなく学会の資料なので、判断の土台にできます。
| 推奨度 | 内容 |
|---|---|
| A 行うよう 強く勧める | フィナステリド内服(男性のみ)/デュタステリド内服(男性のみ)/ミノキシジル外用 |
| B 行うよう勧める | アデノシン外用(男性のみ)/LEDおよび低出力レーザー照射/自毛植毛(男性のみ) |
| C1 行ってもよい | 塩化カルプロニウム・t-フラバノン・サイトプリン/ペンタデカン・ケトコナゾール外用/かつら |
| D 行うべきではない | ミノキシジル内服 |
出所=日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」(https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/AGA_GL2017.pdf /2026年8月30日確認)。本記事で男性型脱毛症に関わる部分を抜粋・再構成しています(推奨度Dには人工毛植毛術、女性型へのフィナステリド・デュタステリド内服も含まれます)。
ここで見落とせないのがミノキシジルの「内服」が推奨度D=行うべきでない、とされている点です。外用(塗る)は推奨度Aですが、内服(飲む)は評価が正反対です。
さらに、同ガイドラインは「ミノキシジルは降圧剤として開発されたが本邦では認可されていない。また、男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない」としています(CQ14)。つまり内服のミノキシジルは、国内で承認された薄毛の薬ではありません。
オンライン診療のプランには、このミノキシジル内服を含むものがあります。処方を受けるかどうかは医師と相談して決めることですが、この差があることは知ったうえで話したほうがいいと思います。
私が個人輸入していた話と、いま勧めない理由

当時の私が個人輸入を選んだ理由は単純で、安かったからです。月およそ4,000円。クリニックへ行く時間も要りませんでした。約6か月続けて、抜け毛は目に見えて減りました。効果があったこと自体は、いまも否定しません。
それでも勧めないのは、厚生労働省が個人輸入について次のように書いているからです。
個人輸入される医薬品等の品質、有効性及び安全性(中略)については、我が国の医薬品医療機器等法に基づく確認がなされていません。
正規のメーカー品を偽った、偽造製品かもしれません。
個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません。
厚生労働省「医薬品等の個人輸入について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html (2026年8月30日確認)
3つ目が決定的です。国内で処方された薬で重い副作用が出た場合は医薬品副作用被害救済制度という公的な制度があります。個人輸入した薬は、その対象外です。
私は6か月飲んで何も起きませんでしたが、それは結果論でしかありません。何かあったときに戻る場所がない状態で飲んでいた——いま振り返るとそこが一番まずかったと思っています。
だから、いま同じ状況に戻れるなら私は医師の処方を選びます。飲むもの自体は同じ成分でも、そこに診察と、記録と、万一のときの制度が付いてくるからです。オンライン診療なら通院の手間もほとんどありません。
層ごとに見る|何にいくらかかり、やめたらどうなるか

1. 内服薬(フィナステリド・デュタステリド)|医師の処方が要る

ガイドラインで推奨度Aとされている治療です。抜け毛を進行させるホルモンの働きを抑えるもので、いずれも医療用医薬品なので市販されていません。対面かオンラインで診察を受けて処方してもらう形になります。
やめたらどうなるか:服用をやめると、その後は元の進行に戻ると考えられています。続ける前提の治療です。ここは費用を見積もるうえで一番重要な点だと思います。
選ぶときに見る点:月額だけでなく、診察料・送料・定期縛りの有無・解約条件。同じ成分でもクリニックによって総額が変わります。
2. 外用薬(ミノキシジル5%)|クリニックに行かなくても買える

ここが意外と知られていません。ミノキシジルの外用薬は第1類医薬品として市販されています。ガイドラインの推奨度もAです。
| 分類 | 第1類医薬品(購入時に薬剤師からの情報提供が必要) |
|---|---|
| 有効成分 | ミノキシジル 5.0g/100mL 中(5%) |
| 効能・効果 | 壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防 |
| 用法・用量 | 成人男性(20歳以上)が1日2回、1回1mLを脱毛している頭皮に塗布 |
| 価格の例 | スカルプD メディカルミノキ5=60mL(30日分)4,980円前後(税込)/同 プレミアム=7,800円(税込)。販売店により異なります |
| 出所・時点 | アンファーストア公式(2026年8月30日確認) |
内服と外用は作用の仕方が違うため、クリニックでは両方を併用する形が一般的です。ただし診療ガイドラインは併用そのものを評価していません(推奨度は内服・外用それぞれに付いています)。逆に「クリニックはまだ抵抗がある」という段階なら、外用から始めて様子を見るという選び方も現実的です。
注意点として、20歳未満は使用できません。使用前に添付文書を読み、心臓に疾患のある方などは薬剤師・医師に相談してください。
3. 育毛剤(医薬部外品)|「発毛」ではなく「抜け毛予防」の範囲

ドラッグストアや通販で買える育毛剤の多くは医薬部外品です。ここは表示できる範囲が決まっていて、「発毛」ではなく、育毛・抜け毛の予防・頭皮環境の改善が効能の範囲になります。
ガイドラインでは、成分によって推奨度C1(考慮してもよいが十分な根拠がない)に位置づけられているものがあります。すでに進行している薄毛を戻す目的なら、この層だけでは力不足です。「まだ薄いとは言われないが、抜け毛が増えてきた」という段階に向いています。
抜け毛が増えてきた段階なら、まず育毛剤から
医薬部外品の育毛剤で、有効成分8種を配合しています。約2か月分。すでに進行している薄毛を戻す目的なら、推奨度Aの内服・外用が先です。ここは「まだ大丈夫だが予防しておきたい」段階の選択肢として見てください。価格と成分は公式サイトでご確認ください。
広告育毛剤の成分と価格を見る※ 医薬部外品です。効能は育毛・抜け毛の予防で、発毛を保証するものではありません。効果には個人差があります
4. スカルプシャンプー|土台をそろえるためのもの

シャンプーは治療ではありません。頭皮を清潔に保ち、他の手段が働きやすい状態を作るためのものと考えるのが実態に合っています。これ単独で薄毛が改善するとは考えないほうがいいです。
ただ、毎日必ず使うものなので、切り替えのハードルがいちばん低いのはここです。私自身、体型・ヒゲ・髪と手を付けていったなかで、最初に変えたのは日用品でした。
毎日使うものから変えるなら、薬用スカルプシャンプー
薬用のボタニカルスカルプシャンプーです。頭皮環境を整える目的の製品で、治療薬の代わりになるものではありません。他の層と並行して使うものとして見てください。成分と価格は公式サイトでご確認ください。
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5. 増毛・ウィッグ|「いま」見た目を変える手段

ここまでの1〜4は、いずれも効果が出るまでに数か月かかります。婚活のように期限がある場合、それが問題になることがあります。
増毛やウィッグは、治療とは別の考え方です。髪を増やすのではなく、いまの見た目をその日のうちに変える手段で、ガイドラインでは「かつら」が推奨度C1に位置づけられています。
向いている場合:治療を始めたが効果が出るまでの数か月をしのぎたい/体質や持病で内服が選べない/進行が進んでいて薬では戻りにくい。
向いていない場合:進行を止めることが目的なら、これは目的が違います。
効果を待てない事情があるなら、増毛という別の道もある
薬は効くまでに数か月かかります。それを待てない事情がある場合に限って、増毛は現実的な選択肢になります。無料の体験があるので、自分の状態で何ができるかを聞いてから判断できます。進行を止めたいのであれば、推奨度Aの治療が先です。
広告無料体験で何ができるか聞くアデランス無料増毛体験実施中!※ 治療ではありません。仕上がりや適性には個人差があります
6. 自毛植毛|一度きりの費用で、続ける必要がない

ガイドラインでは推奨度B(勧められる・男性のみ)。自分の後頭部の毛髪を薄い部分へ移植する方法で、1〜4と違って「続ける費用」が発生しません。
一方で費用は数十万円規模になり、医療機関でしか受けられません。私自身は費用面で選びませんでした。長期の総額で考えると内服を10年続ける費用と比べる価値はありますが、最初の一歩としては重い選択です。
タイプ別の選び方
| あなたの状況 | まず見る層 | 理由 |
|---|---|---|
| 抜け毛が | 3. 育毛剤/ | 予防の段階。 |
| すでに 地肌が見え 始めている | 1. 内服+2. 外用 | ガイドラインの |
| クリニックは まだ 抵抗がある | 2. 外用(市販) | 第1類 |
| 費用を できるだけ | 2. 外用/3. 育毛剤 | 月4,980円 |
| 数か月 待てない 事情がある | 5. 増毛・ウィッグ | その日の |
| 続ける費用が 負担に | 6. 自毛植毛 | 継続費用が |
| 個人輸入を | 1. 医師の | 救済制度の |
副作用とリスク
いずれの層も、良い面だけではありません。
- 内服薬:性機能に関する症状、肝機能の数値の変化などが報告されています。女性や未成年は服用できません。錠剤に触れることについても注意が必要とされています
- ミノキシジル外用:頭皮のかゆみ・発疹・かぶれ。使い始めに一時的に抜け毛が増えることがあります。20歳未満は使用できません
- ミノキシジル内服:診療ガイドラインで推奨度D(行うべきでない)とされています
- 育毛剤・シャンプー:頭皮に合わない場合のかぶれ
- 自毛植毛:外科的な処置に伴うリスク。定着の程度に個人差があります
いずれも自由診療または一般用医薬品・医薬部外品で、効果や必要期間には個人差があり、結果を保証するものではありません。持病・服用中の薬がある場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
よくある質問
Q1. 効果が出るまでどれくらいかかりますか?
内服・外用とも、変化を感じるまでに数か月かかるのが一般的とされています。私の場合は約6か月で抜け毛が減ったと感じましたが、これは私ひとりの例で、個人差があります。最初の1〜2か月で判断しないほうがいいです。
Q2. 途中でやめたらどうなりますか?
内服・外用は続ける前提の治療で、やめると元の進行に戻ると考えられています。始める前に「いくらを何年続けられるか」を計算しておくほうが現実的です。継続費用が問題になるなら、自毛植毛のように一度きりの選択肢と比べる意味があります。
Q3. 市販の外用薬とクリニックの薬、どちらがいいですか?
成分が違います。市販で買えるのはミノキシジル外用で、フィナステリドやデュタステリドは医療用医薬品なので処方が必要です。ガイドラインではどちらも推奨度Aですが、併用そのものの評価は行われていません(推奨度は各治療に個別に付いています)。まず外用から始めて、足りなければ診察を受ける、という順番も取れます。
Q4. 個人輸入は違法ですか?
自分で使う目的の輸入自体は、数量などの条件のもとで認められています。違法かどうかではなく、品質が確認されておらず、健康被害が起きても救済制度の対象外であるという点が問題です。厚生労働省も「不利益を被るのは、それを購入・使用するあなた自身」と書いています。
まとめ
- 薄毛に取れる手段は6層ある。医療機関でしか受けられないのは内服薬と自毛植毛だけ
- 診療ガイドラインの推奨度Aはフィナステリド内服・デュタステリド内服・ミノキシジル外用の3つ
- ミノキシジル内服は推奨度D(行うべきでない)。プランに含まれている場合は医師に確認を
- ミノキシジル外用は第1類医薬品として市販されている。診察なしで推奨度Aの治療を始められる唯一の層
- 私は個人輸入で効果を得たが、救済制度の対象外だった。同じ状況なら、いまは医師の処方を選ぶ

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